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STAFF.H

こんにちは。ブログ担当スタッフのHです。

会社を立ち上げるとき、多くの人は「地元や馴染みのある場所」を選びます。

しかし、弊社の代表である入倉は、
縁もゆかりもない土地「長野県上田市」を選びました。

なぜその場所だったのか?
新しい土地での挑戦に不安はなかったのか?

ひふみマネジメント設立時の想いと共に、社長にインタビューしてみました。

独立への想いと会社設立の決意

STAFF.H

早速ですが、長野県上田市に会社をつくろうと思った理由を教えてください。

入倉

私は山梨出身で、独立するまで上田市とのご縁はありませんでした。

(入倉)
社会人として働き始めてから、「いずれは独立したい」という想いを持ち続けており、当時独立を構想する中で長野・新潟・群馬の3エリアに向けてアプローチする構想を立てていたんです。

その中で、地理的にちょうど中間に位置する上田市がいいんじゃないかと思いました。

独立後すぐはローンも通りづらくなるので、在職中から急ピッチで上田市に戸建て住宅を建てる計画も進めていました。

2019年の12月には辞表も提出し、諸々の準備を進めていたのですが……。

2020年に入ってすぐ、新型コロナウイルスの影響で考えていた事業が一切できなくなってしまいました。

STAFF.H

タイミングが重なってしまったんですね…。

(入倉)
各地の大学との連携を構想しており、具体的な段取りも進んでいたのですが、大学は全学部休学、再開目処も立たない。社会不安により、進めていた法人企業との商談もすべてストップという状況でした。

そこで一旦すべてゼロに戻し、今までの経験のある分野での独立準備へと大きく舵を切ったんです。

その結果、上田市に縁もゆかりもない男が一人ポツンと佇むことになりました。

迷いを許さない状況が導いた決断

STAFF.H

その当時、一番大切にした判断基準は何でしたか?

入倉

あの時の私を動かしていたのは「今、判断しないと会社がつぶれる」という危機感でした。

(入倉)
状況が刻々と変わり続けていたので、深く考えて判断するというよりは対処することに精一杯。

当初構想していた事業に見切りをつけたのも、迷いはなく、一瞬での出来事だったような記憶があります。

独立前に培った営業とマネジメント能力

STAFF.H

会社を立ち上げる前は何をされていたんですか?

入倉

OA機器販売店で役員をしていました。

(入倉)
入社から3年ほどは飛込営業やテレアポに没頭し、マネジメントに移ると「どうしたら売上を上げられるのか?営業マン一人一人の成績を上げるにはどうしたらいいのか?」そんなことばかりを考えては試しの繰り返しで、お客様に提供する価値やサービスのことは後回しになってしまっていました。

ずっと、よくない内向きな姿勢でした。

メンバーの売上や私自身の評価はどんどん上がりましたが、当時は本当に、人としてどうかしていたと思います。今振り返ると、恥ずかしい限りです。まさに黒歴史ですね。

苦悩と挑戦の日々

STAFF.H

不安はありましたか?

入倉

一番の不安は、やはり「会社がつぶれる不安」です。

(入倉)
ゼロからのスタートでしたので、最初の8か月はすべて営業赤字でした。9か月目にやっと2万円の黒字が出ましたが、売上は思うように伸びず、減り続ける貯金に焦燥感と絶望感ばかりが大きくなっていきました。

さらに、独りになったことで「周囲からの評価がない状態」になり、モチベーションを保つのがとても難しかったです。振り返ると、ずっと自分の軸を他人に依存して生きてきてしまっていたんですね。

独立せず気付くチャンスがなかったら、死ぬまで他人の評価に一喜一憂する人生を送っていたのかと思うとゾッとします。

苦境を支えた2つのきっかけ

STAFF.H

どうやって乗り越えたのですか?

入倉

乗り越えられたきっかけは2つあります。

(入倉)
1つ目は、前述の通り、仕事に追われて頭がいっぱいだったことです。

仕事に集中しすぎたため友人や以前からの経営者仲間、所属していたコミュニティとのつながりも、すべて後回しになってしまいました。

家族と仕事以外の時間は一切取れませんでしたが、結果的にそれが自分には合っていたようです。

心のノイズが少なくなって、「お客様にいかに貢献するか」「そのために今自分に何ができるのか」ということだけに集中できるようになりました。

2つ目は、2022年3月までは独りで仕事をしていた私に、ありがたいことに助けていただける優秀な方々に出会うことができました。独りで必死に走っていた頃が嘘のように、経営が安定していったのは本当に驚きでした。

社員の皆さんとの出会いがなければ、現在の弊社の姿はないと断言できます。
いつも本当にありがとうございます。

自分の人生は自分で生きる

STAFF.H

今振り返って、あの時の選択をどう感じていますか?

入倉

私は独立することで「もう一度生まれることができたんだ」と思っています。

(入倉)
実際には「独立して幸せになった!」とか綺麗な話じゃなくて、絶え間ない苦しみや絶望感を味わう中で、心と生命を守るために変わるしかなかったんだと感じています。

あの時の選択肢は、会社を辞めるか、心が壊れるまで耐えるか、自分が変わるか…。

私はこの3択の中で、生きるために自分が変わることを選んだのでしょう。

かっこいい話ではなく、実際は苛立ちや混乱に支配されていました。だからこそ、変わってくれた当時の自分に、今は本当に感謝しています。会社を辞める選択肢はなかったので、もし変われていなかったら、心が壊れていたかもしれません。

正直なところ、良い選択ができたのは単純に運が良かっただけのような気もしています。

また、一つ言えるのは、以前の私は「自分の人生を自分で生きる」ことができていなかったように思います。人として成長するために、独立は絶対に必要でした。振り返ると、人として未熟だった部分がどれだけ多くの人に迷惑をかけてきたんだろう…と、反省しかありません。

この地で歩む会社の未来

STAFF.H

この土地で事業を続けることで見えた繋がりはありますか?

(入倉)
長野県の方々は、「厳しさ」と「優しさ」を合わせ持っていると感じています。

テレアポなどをすると、他県と比べて反応は決して甘くありません。
(突然お電話差し上げていながら失礼で申し訳ございません…。)

しかし、いざ商談が進み実際にお会いすると、皆さんとても温かく迎えてくださり、営業としても人としても成長の機会をたくさんいただけることに、心から感謝しています。

また、私は理由抜きにして、なぜか人の働いている姿が好きだと気づきました。

「ここまでどんな苦労があったんだろう」
「辛さや悲しみ、喜びや誇り…そんな思いが積み重なって、今このサービスができているんだな」

そんなことを想像してしまうと、胸が熱くなって、思わず涙が出そうになることさえあります。もちろん、商談中はきちんと提案に集中していますが、油断すると危ないです。笑

STAFF.H

地域との関わりを今後どう広げていきたいですか?

入倉

私は積極的に人と関わって….. というのはあまり得意ではないので、会社として良い提案、良いサービスを作ることに集中していきたいですね。

STAFF.H

上田市、または長野県で今後チャレンジしたいことはありますか?

(入倉)
お客様からいただいた利益を、さらに良いサービスとしてお返しすることを目標にしています。お客様が支払ってくださったお金が、さらに価値あるサービスとなって戻り、より大きな貢献につながっていく。

そんなサービスや循環をつくれる会社を作りたいです。

お客様へ伝えたいメッセージ

入倉

飾らない言葉で語らせていただきましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

(入倉)
一人の人間として、会社として、変わらぬご愛顧をいただけますよう社員一同励んでまいります。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

STAFF.H

社長!ありがとうございました!

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最後までお読みいただきありがとうございました。