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STAFF.H

こんにちは。ブログ担当スタッフのHです。

近年さまざまな業界で増えている「取り込み詐欺」。
実はトナー業界も例外ではなく、最近ではわたしたちのまわりでも被害の話をよく聞くようになりました。

そうした中で被害を未然に防ぐためには手口を知り、日頃から警戒心を持つことが何より大切です。

そこで今回は、取り込み詐欺の特徴や注意すべきポイントをわかりやすくご紹介します。

そもそも「取り込み詐欺」とは?

「取り込み詐欺」とは、取引を装って商品を仕入れ、受け取り後の代金を払わず逃げる詐欺のことです。

犯人は実在する会社のように見せかけて信用を得ようとします。たとえば、新しく会社を設立したり、休眠会社を買い取って営業しているフリをしたり。
そうして取引に応じてしまい、気づいたときには多額の損失が… なんてことが実際に起こっています。

しかも、全国を転々としながら同じような手口を繰り返しているケースもあり、業界全体での警戒が必要です。

取り込み詐欺業者に共通する特徴

被害を防ぐためには、少しでも「おかしいな」と思った段階で慎重に行動することが大切です。
ここでは、よくある6つの特徴をご紹介します。

① 突然、新規取引の連絡がくる

「インターネットで見つけたので、ぜひお取引を」
「トナーを探しています」
「新しい仕入先を探しています」

…などと、見知らぬ会社から突然メールや電話が来ることがあります。
特に遠方地や聞き慣れない会社名だった場合は注意が必要です。

② 短期間で会社の住所がコロコロ変わる

東京→千葉→神奈川など、1年の間に何度も移転しているケースは要注意です。
中には計画倒産を繰り返している可能性もあります。

5~10年前はネットショップ経由での取り込み詐欺が多発していましたが、近年は巧妙で信頼性のある会社に装っているパターンが多いです。所在地の確認はネット検索だけでなく、ストリートビューで実際の様子をチェックしたり、可能であれば現地訪問もおすすめです。

③ トナーにあまり興味を示さない

片手間でトナー販売を行っていてもたくさん売れたり、大きな利益が出るほど甘くはありません。

「とにかく大量にほしい」と言ってくる割に、商品内容に無関心。
こういった場合は「トナー販売は本業ではないのでは?」と疑ってみましょう。

本気で取引を考えているなら、商品についての具体的な質問や関心があるはずです。

④ 見積依頼が純正品のみ

純正トナーは高額で売却しやすいため、純正品のみの見積依頼が頻繁にくるのは要注意です。

また、新品パソコンやプロジェクターなど、個人向けの人気商品も狙われやすい傾向にあります。

少しでも怪しいと感じたら、受発注書などの取引実態が確認できる書類を提出してもらいましょう。

⑤ サイトの日本語がおかしい

詐欺業者の中には、翻訳ツールで作ったような不自然な日本語のWebサイトを持っているところもあります。

敬語の使い方がおかしかったり、主語が飛んでいたりする場合は特に注意が必要です。文章の違和感には敏感に。

⑥ 最初はちゃんと支払ってくる

取り込み詐欺は相手を安心させるために数回通常取引をし、1~2か月目の支払いは入金される場合が多いです。

しかし、3~4か月目で一気に取引量が多くなり、最終的に2か月分の売上が1,000万円を超え、飛ばれてしまう… なんてことも。

「入金がある=安心」と思わず、しばらくの間は相手の動向をよく観察することが重要です。

取り込み詐欺を防ぐには?

被害を防ぐためにできることをいくつかご紹介します。

・「新規取引は原則、先入金です」とはっきり伝える
・少しでも怪しいと感じたら、書面などで取引実態を確認
・メールや電話の印象に流されず、事実ベースで確認する姿勢を大切に
・必要に応じて「売掛金保証サービス」を活用する(例:URIHO、イー・ギャランティなど)

売掛金保証サービスは、月額2~3万円程度の費用で売掛金1,000万円以上の保証が受けられる場合もあります。大きな損失を未然に防ぐためにも、こういったサービスの利用もご検討ください。

まとめ

弊社では、何度か取り込み詐欺を未然に防いだ実績もあります。

「ちょっと変だな」「なんとなく不安だな」と感じた時には、ぜひお気軽にご相談ください。
一人で抱え込まず、業界全体で情報共有しながら被害を未然に防いでいきましょう!

また、弊社Instagramではブログの内容をコンパクトにまとめた投稿も掲載しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。